味に人あり、人に味あり。26日の本紙に…
味に人あり、人に味あり。26日の本紙に掲載された「特製ラーメン専門『豚菜館』」の記事を読んでいたら、無性にラーメンが食べたくなった。2代目の福田義治さんは、「気合と根性で味を守っていきたい」と語る。
その味を受け継ごうと決心したのは32歳の長男翔馬さん。店を手伝い常連と接するうち、店が多くの人に愛され支えられていることを知った。初代から続く一家相伝の味を守る。
新連載「地元の味」が7月から始まった。県内で長く深く愛されてきた「味」を作り手の思いと共に紹介する。
2回目に登場したのは近鉄郡山駅前に店を構える「ころっけのハヤシ」。取材した記者も高校時代に通ったという店は今も変わらず、「お母さんの青春の味やねん」と子どもに食べさせる常連もいるという。
第1回の手焼きせんべい「畠山製菓」、第3回のウナギ料理「淡水」は、炎熱の焼き場で店の主人が連日汗を流していた。
どの店にも共通するのは仕事への誇りとおいしいものを食べてもらいたいという真心。常態化した不正で社長が辞任した中古車販売店とはそこが違う。(増)