まるで廃虚に入ったような気分にさせられ…
まるで廃虚に入ったような気分にさせられる。橿原市の本庁舎を訪問した時に、1階には誰の姿も見えず、照明も暗くてガラーンとしている。
近年、大和高田市や桜井市、香芝市、五條市など中南和地域の市庁舎が新築され、その威容を見ているだけに、橿原市の老朽庁舎が際立つ。
近鉄八木駅の南側に分庁舎ができて、市民を対象にした窓口業務はこなしており、他の各課も万葉ホールなど市内各地に分散した形をとっている。やはり不便きわまりない。
まもなく梅雨明けとなるが、九州や北陸、東北に警報級の災害情報が出たりした。さらには自然災害で最も心配なのが、いつ起こるか分からない地震だ。
それだけ自治体の役割の重要さが高まっているといえよう。橿原市の場合も、いざという時に対策本部を設置して対応する手立てはできていると思う。
明るくスマートな分庁舎で働く職員の姿を見ると生き生きしている。その分庁舎に併設されたホテルが、財政の足を引っ張っているという。市民の利益ではなく、ホテルの利益優先の契約だった疑いが出てきた。(治)