生駒市在住の映像作家、保山耕一さんは約4…
生駒市在住の映像作家、保山耕一さんは約4年前からほぼ毎月、作品上映会を開催。県内の風景や自然、社寺の映像を音楽ととも上映し、毎回、県内外から熱心なファンが集まる。
この人気イベントが、山下真新知事誕生の思わぬ余波を受けた。会場として活用する奈良公園バスターミルでの行事が、県の予算執行見直しの対象となってしまったからだ。
保山さんが自身のSNSで「中止になるかも」と記載。ところが「税金の無駄遣い」などと批判する書き込みが相次いだという。
しかし、同施設で上映会は県からの協力要請が始まり。県からの補助はほとんどなく、保山さんやスタッフらの熱意に成り立っているイベントであり、批判は誹謗中傷に等しい。
これに対し、山下知事は先月の記者会見で「担当課も熱心に取り組んでいる」として、上映会を含む同施設でのイベント続行を明言。今月11日に開かれた上映会にも自ら足を運んだ。
山下知事が県政改革を掲げる以上、既存事業見直しは当然のこと。ただ、その当事者たちの声にも耳を傾ける姿勢を忘れないでほしい。(法)