危険は身近に潜む。小学生の時、前方不注…
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危険は身近に潜む。小学生の時、前方不注視で駐車中のダンプカーに自転車で突っ込み、頭部を強打したことがある。
さほど速度が出ておらず、帽子を着用し、髪の毛が豊富だったおかげか、自力で帰宅できるけがで済んだ。帽子を血で赤く染めた姿に両親は大慌てだったが。
改正道路交通法の施行で、1日から自転車乗車時のヘルメット着用が全年齢で努力義務となった。だが罰則がないからか、奈良市の弊社周辺では快走車愛好家、幼児以外はほぼ非着用だった。
警察庁のまとめでは、2022年の自転車関連交通事故での致死率は非着用時が着用時の約2.6倍。命を守るには着用が推奨されよう。
とはいえ、低速度や短時間・距離でもヘルメットをかぶるのを面倒に思う気持ちも分からなくはない。着用率向上には危険性の訴えだけでなく、国内外先進地の自転車環境も交えた納得する啓発も必要だろう。
クルマのシートベルトは当初面倒だったが、続けるうちに締めないと頼りなく感じるようになった。ヘルメット着用も同じかもしれない。まずは手頃なヘルメットを手に入れて。(智)