司馬遼太郎記念財団(大阪府東大阪市)が…
関連ワード:
司馬遼太郎記念財団(大阪府東大阪市)が、司馬さんの生誕100年に合わせて行った「好きな司馬作品アンケート」の結果が11日に公表された。
1位は近代日本の黎明(れいめい)期を描いた長編「坂の上の雲」。松山出身の軍人、秋山好古・真之兄弟と俳人の正岡子規の3人が主人公で、テレビドラマにもなった。
2位は、それまで無名に近い土佐藩士、坂本龍馬を世に出した「竜馬がゆく」。3位は新選組副長・土方歳三の生涯を描いた「燃えよ剣」。いずれも幕末のヒーローとして、今も根強いファンが多い。
個人的にはNHK大河ドラマ「花神」の原作となった「花神」(アンケート6位)と「世に棲(す)む日日」(同10位)が好きだ。高杉晋作の生きざまにあこがれ、萩や下関などを旅した。
4位は「街道をゆく」。20年ほど前、十津川村の上湯温泉の秘湯「神湯荘」に泊まった時、司馬さんが取材で逗(とう)留したという部屋を教えてもらったことを思い出した。果無(はてなし)山脈がよく見えた。
埋もれた人物や歴史を掘り起こし、発表した司馬さんの功績は計り知れない。(恵)