師走も半ばとなり、歳末感が高まってきた。…
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師走も半ばとなり、歳末感が高まってきた。年末恒例の大掃除のことも頭にちらつく。
どの家庭でも掃除の日程や段取り、各人の役回りが決まっていることだろう。それと併せ、家庭ごとの整理事情もあるに違いない。
子どもが成長するなどで絵本を手放したいと考えている人には、奈良市の創業支援施設BONCHIで新たな取り組みがある。今、来年3月に開く「えほんバザール」で販売する絵本の寄付を募っている。
売り上げの一部は、子どもの貧困問題解決にひとり親家庭へ食品、日用品などを届けている認定NPO法人「おてらおやつクラブ」に寄贈する。関係者によれば、すでに500冊ほどの絵本が集まっているという。
絵本を寄付する場所は、同施設や県立図書情報館など奈良市内4カ所に開設。困難を抱える子どもたちの支援になり、思い入れがあって手放しにくい本の整理をするきっかけにもなる方法としてどうだろう。
年々増える本や雑誌を前にため息をつくのが、自身の大掃除時のお約束。ものをうまく整理し、捨てられる人をうらやましく思うのもまたしかりだ。(智)