昭和生まれには、がんは不治の病のイメー…
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昭和生まれには、がんは不治の病のイメージがつきまとう。がんになった主人公らの運命が悲劇的になるTVドラマもよく見た記憶がある。
高齢化社会になり、2人に1人が生涯に一度はがんにかかる時代になった。一方で、治療法の進歩や検診での早期発見で不治ではなくなりつつある。
県は10月10日を「奈良県がんと向き合う日」とし、がん検診の受診率向上を推進する。県を含む企業・団体による県民会議は毎年同日、市民向けの催事も開く。
健康で長生きする人は、大病をしていない人より小さな病気とうまく付き合っている人だとも言われる。定期的に検査を受け、医師らの助言に従い体の手入れをするからだろう。
車や住居、家電、古代建築物まで、定期点検を怠り進行しかねない不具合を見逃せば大きな損失を招く恐れがある。どんな項目にせよ記念日や強調週・月間は現状を考え、見直すいい節目でもある。
検診は続けてこそ意味がありもするが、まずは一回。早期発見への検診に、県の情報サイト「がんネットなら」や有益な検診を紹介する小冊子もうまく活用したい。(智)