ウクライナで戦争、なかなか収束しない新…
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ウクライナで戦争、なかなか収束しない新型コロナ禍と内外ともに暗い世情の中、ほのぼのとしたコンサートが大和高田さざんかホールであった。
地元在住のソプラの歌手、中川令子さんのデビュー20周年を記念した公演。独唱のほか、ゲストや指導するコーラスグループも共演。コロナ禍練習の困難を乗り超えた熱演だった。
中川さんは音楽大学卒業後、結婚して主婦となったが、20年前に関西二期会に入会して翌年、衝撃のデビュー。その後も数多くのオペラ公演で主役を務めている。
主婦業をこなし、「歌の練習は午前1時を過ぎてから」とのエピソードもコンサートで披露された。「今からじゃ遅い」「練習する時間がない」とは言い訳に過ぎないということを教えられた気がした。
実家の群馬に帰省中、東日本大震災に被災。以降毎年「震災を忘れない気持ちを」と復興支援コンサートを大和高田市で開催している。この日もロビーに義援箱が置かれていた。
アンコールの最後は復興支援ソング「花は咲く」。乾いた心に花が咲いたのは筆者だけではなかったはずだ。(栄)