いかにも大阪らしい美術館だった。構想か…
いかにも大阪らしい美術館だった。構想から約40年を経て、ようやく誕生した大阪中之島美術館の開館記念超コレクション展(3月21日まで)を観覧した感想だ。
最近高騰が著しい現代アート、パスキアの作品。値上がり前に購入したので、「お得な買い物」だったとの趣旨が説明してある。東京の美術館なら絶対にないだろう。いかにも商都。
建物は黒い箱みたいな現代的な外観なのだが、入口と出口付近にあるヤノベケンジの巨大なネコ、トラのようなユニークな作品が、心をなごませてくれる。
展示室の雰囲気も美術館特有の張りつめた雰囲気があまりなく、いい意味でゆるい。日本の美術館には珍しく写真を撮ることのできる作品もあるのが「得した気持ち」に。
隣の国立国際美術館のほか、中之島にはフェスティバルホール、図書館などがあり文化ゾーンを形成。県をはじめ近畿の住民にとっても朗報だ。
開館記念の顔見世なので、展示は絵画、ポスター、家具など約400点と多様、多彩。お好み焼き定食やうどん定食を食べたような満腹気分に。やはり食い倒れの街。(栄)