国原譜

野球に例えれば代打満塁本塁打といったと…

 野球に例えれば代打満塁本塁打といったところだろうか。18日に大阪であった日本センチュリー交響楽団定期演奏会を鑑賞。コロナ禍で来演できない外国人指揮者、ピアニストに代わった日本人の来演を堪能した。

 代打といっても、この2人は大物である。人気指揮者、佐渡裕と実力派ピアニスト、清水和音。佐渡も海外渡航ができなかったので、当公演が実現した。

 当日券を求める人々が並ぶ長い列ができているのを見たのは何年ぶりだろうか。期待以上の熱演に、感染予防のため「ブラボー」を発せられない聴衆から割れんばかりの拍手が送られていた。

 このように来日できない外国人指揮者の代わりに、国内の日本人が振る機会が多くなっている。若手が抜てきされれば、チャンスといえよう。

 とはいっても、昨年来のコロナ禍での公演中止や聴衆減少により、日本の各オーケストラの経営が大きな打撃を受けている。今まさにファンの支援が必要な時だ。

 奈良フィルハーモニー管弦楽団が20日、奈良県文化会館で定期演奏会を開く。逆境を乗り超える好演となる予感がしている。(栄)

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