国原譜

「2年分の甲子園。一投一打に多くの思い…

 「2年分の甲子園。一投一打に多くの思いを込めてプレーすることを誓います」。19日に開幕した第93回選抜高校野球大会の開会式で仙台育英(宮城)の島貫丞主将は力強く選手宣誓した。

 昨年は春の選抜も、夏の全国選手権も新型コロナウイルス禍で中止。いつもように練習もできない困難な状況を乗り越えて、聖地に立った思いが「2年分の甲子園」の言葉に込められている。

 この1年間を振り返ると高校球児に限らず、誰もが日常と違う生活を強いられてきた。2度目の緊急事態宣言がきょう21日に全国的に解除されるが、感染の再拡大の恐れは続く。

 しかし、われわれは1年間の経験により、感染を防ぎながら生活を続ける知恵を身に付けた。さまざまな感染防止対策を施しながら開催に漕ぎ着けた選抜大会は、その象徴といえるだろう。

 県勢の天理が20日、初戦を突破。天候が心配だが、智弁学園もあす22日に大阪桐蔭と対戦する予定だ。

 両チームは昨年、出場権を得ながら中止で涙をのんだ。選手たちには先輩たちの分まで「2年分の甲子園」を楽しんでほしい。(法)

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