先週末、家の近くでツクシンボウを見つけた。ぽつんと1本だけ生えているが、けなげに一生懸命に生きている感じがして、心安らぐ。川の土手などで摘み取りをする年配の人たちも、これから増えてきそうだ。

　こうした〃春の便り〃が、あちこちで届き始めた。この冬は、暖冬傾向にあったためか、桜の開花も早まってきた。今は白いモクレンが、街なかなどで目立つようになってきた。

　しかしながら、コロナ禍ゆえか、のんびりと花々を見る気分にはなりにくい。コロナ以外でも、全国各地で地震が相次いでいることも気になっている。

　3月以降だけでも、既に宮城県沖、熊本、和歌山県北部、茨城県南部で、最大震度4以上の地震が発生しているのだ。15日午前零時25分に起きた和歌山県北部の地震は、震度5弱だったので気付いた県民もいただろう。

　同地域は今までも小さな地震がよく起きていたが、各地で地震が増えていることも踏まえて万一に備えておきたい。

　いま一度、避難場所の位置、そこまでの経路、非常時に持ち出す物など、家族で打ち合わせておくことが肝要だ。(恵)