国原譜

コロナ禍を忘れてしまいそうな春の陽気に、…

コロナ禍を忘れてしまいそうな春の陽気に、久しぶりに癒やされた。お水取りが終われば大和路に春がやってくる、を実感した人も多いだろう。

 東京ではサクラの開花宣言も出たといい、これからは各地の桜だよりが聞かれる。昨年はコロナ騒ぎで、いつ咲いて散ったのか、損した気分だった。

 桜の名所も、宴会などは禁止し、そぞろ歩きで楽しむようにとのことらしい。この1年間、閉じ込められた気分だったから、開花が待ち遠しくてならない。

 少しでも明るい社会にしようと、自治体も新年度予算に知恵を絞って、議会で審議中だ。それだけに奈良市の新斎苑問題の動きに注目している。

 用地買収を巡る住民訴訟で、地裁と高裁が、約3倍の価格で買収したのはおかしいとして、市は市長と地主に対して、損害賠償請求せよとの判決が出された。

 これを不服として上告したが、誰の知恵なのか、請求権を放棄しようという動きにあぜんとした。なぜ最高裁の判断を待てないのか。市が損害を受けたということは、市民が損害を受けたということだ。選挙も近い。市民は見ている。(治)

 

特集記事

人気記事

  • ならリビング.com
  • GOOD INNOVATION LAB コピーライター講座
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 47CLUB
  • 特選ホームページガイド