国原譜

先週末、川西町のイベントで、同町が東京五輪・パラリンピックでホストタウンを務めるプエルトリコのコーナーが設けられた。県内の他のホストタウンで

 先週末、川西町のイベントで、同町が東京五輪・パラリンピックでホストタウンを務めるプエルトリコのコーナーが設けられた。県内の他のホストタウンでも、インターネットでの交流、資料を使った各地紹介などの取り組みが続いている。

 今夏の東京五輪・パラリンピックの開催は不透明だ。共同通信社の世論調査では中止、再延期すべきが合わせて8割を超える。

 以前はワクチン開発が実施の決め手との意見も多かった。だが同調査では8割超が、接種計画が「順調に進むか不安」とする。観客側の気分は晴れない。

 足元の経済がぐらつき、ワクチンのメリット、リスクが十分に伝わらない中での民意。大会の意義がぼやけ、大会組織トップの舌禍も否定的方向に拍車をかける。

 ただ大会の有無とは別に、県内ホストタウンなどの交流活動は大事にしたい。受け入れ先地域の選手や競技と併せ文化、習慣の違いなどを学ぶ姿勢は、確かなレガシーとなるだろうから。

 2度目の東京大会はどんな形で県民の胸に刻まれるのか。後世に伝えるべき、いい記憶であってほしいと願うばかりだ。(智)

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