国原譜

奈良市の佐保川堤防のサクラがほころび始め、いつもの年ならワクワクするところだが、そんな気分になれないのは残念でならない。

 奈良市の佐保川堤防のサクラがほころび始め、いつもの年ならワクワクするところだが、そんな気分になれないのは残念でならない。

 新型コロナウイルスの脅威は世界を覆っている。パリやニューヨークで外出規制のニュースをテレビで見ると、本当に起こっている現実なのかと、恐ろしく思う。

 東京で、あるいは大阪で、こんな光景を想像するだけでも大変なことだ。今住んでいる地域で規制されたらと、不安になる。メインストリートを誰も歩いていない。

 まだ日本は通常の暮らしができているので、少し油断があるかもしれない。経験したことのない、この難題を、一人一人の自覚で乗り越えていきたい。

 東京五輪の1年程度の延期が決まり、一斉に切り替えが始まった。関係者も大変だが、来年に予定していた行事がどうなるか、これも頭の痛いところだ。

 奈良市は来年7月といえば、市長選と市議選がある。日程の問題もあるが、出馬予定者は、五輪で沸いている中での選挙戦はつらいだろう。有権者の関心が離れるとしたら、それは現職や立候補予定者の責任だ。(治)

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