地域別男女の格差

国原譜

入社祝いは日本でも一般的だが、英国では…

 入社祝いは日本でも一般的だが、英国では勤めをリタイアした人に贈る退職祝いがあるという。日本では、そんなプレゼントを喜ぶ人は、あまりいないだろう。

 引退後にガーデニングに精を出して、推理小説を愛読するのが英国人の理想と聞いた。勤勉な日本人はそうはいかない。仕事が生きがいで、退職後は老け込む人が多い。

 国も「人生百年時代」と、高齢者の勤労を奨励する。もっとも、意地悪く見れば、できるだけ働かせて、年金の受給年齢を遅らせようとする意図もあるのかも。

 一方、老後の生活が不安で、働きたくなくても働かざるを得ない人もいる。長寿社会はいいが、それだけ蓄えも必要なわけだ。

 この3月末に定年となり、「これからはラ・ヴィ・アン・ローズ(バラ色の人生)だよ」と楽しみにしていた遊び好きの知り合いがいる。

 海外旅行、コンサート、プロスポーツ観戦といろいろ計画していたところが、コロナウイルス禍により「ラ・ヴィ・アン・ノワール(黒い人生)」になったとか。「やまない雨はない。明けない夜はない」と慰めている。(栄)

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