国原譜

きょう20日は「春分の日」。「太陽が真…

 きょう20日は「春分の日」。「太陽が真東から出て真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日」という。これから少しずつ昼の時間が長くなっていく。

 お彼岸の墓参りは、太陽が真西に沈むことから西方浄土につながる日、とされたことに由来する。だが今年は新型コロナの影響で、墓参りする人たちも減ることだろう。

 私事で恐縮だが、15日に予定していた父の七回忌法要も、高齢の母のことを考え、延期せざるを得なかった。「万一、自分が知らないうちに感染していたら…」という不安もある。

 その15日に1970年の大阪万博は始まった。テーマは「人類の進歩と調和」だったが、人気パビリオンの前で辛抱強く行列に並ぶ風景は「人類の辛抱と長蛇(の列)」と皮肉られた。

 九州の田舎育ちの小学生が、生まれて初めて外国人を見たのは万博会場だった。あれから半世紀、人々が気軽に飛行機に乗って海外と行き交う風景は日常のものとなった。

 今は自粛ムードが漂い、息苦しい日々が続くが、世界中の研究者らが叡智を結集し、治療薬を開発する日を辛抱強く待ちたい。(恵)

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