地域別男女の格差

国原譜

奈良市の火葬場「新斎苑」を巡る住民訴訟…

 奈良市の火葬場「新斎苑」を巡る住民訴訟の判決で、原告側の訴えのほとんどが認められ、仲川元庸市長に対して約1億6770万円請求せよという。

 原告が勝ったように見えるが、市側が得する話ではないのか。鑑定額の3倍以上の高額で用地を購入したのはおかしい、とするものだ。

 火葬場の老朽化は市民の誰もが知っている。新しいものが必要なことも分かる。しかし、建設場所を巡ってなかなか前に進まなかったが、ある時期から流れが変わった。

 2年半前の市長選で仲川市長が3選したことで、議会も「必要な施設」ということで、賛成に回る議員が増えていき、山林を削るなど工事も着々と進められている。

 今もなお、場所を含め反対している議員もおり、土地買収を巡る疑惑が指摘されている。誰から買ったのか分かっているから、得した人たちの背景を調べればいい。

 反対していたのに急に賛成に回った政治家の関与も聞こえてくる。そこに何があったのか。本人でなくとも親族の場合もある。この判決を機会に、改めてその辺を探っていきたい。(治)

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