国原譜

筆者の地元自治会の役員会で、地名につい…

 筆者の地元自治会の役員会で、地名について問題提起があった。現在の地名は、語感が悪いから、「若い人は、地元を離れていく。地価も下がっている」と、強く改名を主張する人がいたという。

 確かに、通信販売を電話で申し込みする際、大字名を述べると、担当の女性から「えっ」としばらく絶句された経験がある。

 ただ、問題の地名には現在の感覚でいけば暗いイメージがあるけれど、由緒がある。推古天皇や聖徳太子ゆかりの伝承がある名なのだそうだ。

 一方、人の名前は時代とともに変遷する。最近の子どもの名前は、当て字があり、単に字を見ただけでは発音不可能なのも。

 作文などのコンクールで表彰状を読む機会があるが、被表彰者の読み方に戸惑う。「ちゃんとふりがなを打ってあるので、安心してください」と事務局の人のアドバイスで一安心なのだが。

 地名に愛着ある人もあり、自治体の合併が相次いだ時に、合併後の地名でひともんちゃくした例がある。自由に選べる名前と違い、地名変更は流行に左右されない説得力ある理由が必要だろう。(栄)

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