国原譜
風物詩となった奈良マラソンの余韻が残る…
風物詩となった奈良マラソンの余韻が残る中で、いよいよ「おん祭」として親しまれてきた「春日若宮おん祭」が15日から始まる。
17日のお渡り式ばかりが注目されるが、若宮さまをお旅所に移す「遷幸の儀」など、真夜中に行われる厳粛な神事などがある。これも春日大社を支える地元の人々らによって伝えられてきた。
平安末期、関白・藤原忠通によって、天下泰平、五穀豊穣(ほうじょう)、万民和楽を願い始められたといい、一度も途切れることなく続けられ、今年で884回目となる。
奈良市の旧市内の人たちは、当たり前のようにして、これらの行事に参加し、「昨夜はこうだった」などと教えてくれる。800年以上も前から代々続けられてきたことに驚く。
お隣の京都の時代祭などは、よく知られた派手な祭りだが、このおん祭りは歴史的には負けていない。奈良らしいといえる地味な伝統行事だ。
お渡り式は、県庁前から近鉄・JR奈良駅前を通り、三条通りを練り歩く。時代衣装をまとった馬上の姿や、稚児行列に歴史を体感できる。後世にしっかり伝えたい。(治)
17日のお渡り式ばかりが注目されるが、若宮さまをお旅所に移す「遷幸の儀」など、真夜中に行われる厳粛な神事などがある。これも春日大社を支える地元の人々らによって伝えられてきた。
平安末期、関白・藤原忠通によって、天下泰平、五穀豊穣(ほうじょう)、万民和楽を願い始められたといい、一度も途切れることなく続けられ、今年で884回目となる。
奈良市の旧市内の人たちは、当たり前のようにして、これらの行事に参加し、「昨夜はこうだった」などと教えてくれる。800年以上も前から代々続けられてきたことに驚く。
お隣の京都の時代祭などは、よく知られた派手な祭りだが、このおん祭りは歴史的には負けていない。奈良らしいといえる地味な伝統行事だ。
お渡り式は、県庁前から近鉄・JR奈良駅前を通り、三条通りを練り歩く。時代衣装をまとった馬上の姿や、稚児行列に歴史を体感できる。後世にしっかり伝えたい。(治)