国原譜

フル男子は3年ぶりに地元選手が優勝、そ…

 フル男子は3年ぶりに地元選手が優勝、そして同女子と10キロ男女は大会新が誕生。今年も多くの話題を残し、10回目の奈良マラソンが閉幕した。

 もちろんトップ争いが全てではない。主役はむしろ完走を目指してひた走る一般ランナーたち。そしてスタッフや沿道応援が大会を支える。

 思い出すのは前史となる奈良春日大仏マラソン。昭和56年の第1回大会は試行錯誤の中の船出だった。そして30回を迎えた平成22年、奈良マラソンに合流、新たな歴史が始まった。

 国内の都市型大会は東京マラソンが先駆だが、関西では奈良がトップ。また後続の大阪や神戸、京都とは違い2市にまたがるコースも特徴。

 だから名称にある「奈良」は市ではなく県。奈良市はもちろん天理市でも各所に市民らが集まり、飲料の提供や演奏で走者を応援する。折り返し点のぜんざいは欠かせない名物だ。

 今大会を通過点として、さらに地域の催しとして発展を続けてほしい。順当なら20回目は2巡目国体の前年あたりか。新陸上競技場の建設も夢見つつ、そのときは改めてハーフ併催を望む声も出そうだ。(松)

 

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