国原譜

昭和育ちには12月の8日、14日は脳裏…

 昭和育ちには12月の8日、14日は脳裏に刻まれた日だ。日米開戦の端緒の真珠湾攻撃と赤穂浪士の討ち入り。

 今も映画の題材になる忠臣蔵と比べ、パールハーバーの方が語られなくなっていると感じるのは思い過ごしだろうか。後の日本社会、日米関係を考るなら、現代人がより振り返るべきと思うのだが。

 昨日開幕した奈良マラソン2019。きょう8日にはフルマラソン、10キロが行われる。近畿ではいち早く始まったシティーマラソンも今年で10回目。古都の文化の一つとして根付いている。

 近年は全国はもとより、国境を越えて海外からの参加者も増えた。今回もアジアを中心に、米国からのエントリーもある。

 スポーツが国威発揚や政治的プロパガンダに利用された歴史もある。だが、奈良マラソンで目にするのは純粋に走ることを楽しみ、ランナーを応援する人々の姿、笑顔だ。過去を思えば、平和であることの素晴らしさがなお胸に迫る。

 8日は、凶弾に倒れたジョン・レノンの命日でもある。彼もまた、国境や争いのない世界を希求する後世に残る楽曲を残した人だった。(智)

 

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