社会
「ダビンチ」でがん手術 済生会中和病院に手術支援ロボ導入 地域医療の向上期待
開腹せずに施術が可能 患者の術後負担軽減に
がん患者に対する外科的治療で手術支援ロボット「ダビンチ」を用いる内視鏡(腹腔鏡や胸腔鏡)手術の導入が、国指定の「がん診療連携拠点病院」だけでなく、地域医療を担う中核病院でも進んでいる。2012年の前立腺がんを皮切りに、22年までにロボット支援下内視鏡手術が腎臓や胃、肺などの主要な部位のがんのほとんどで保険適用になったことが背景にある。奈良県桜井市と宇陀市周辺の中核病院で、県地域がん診療連携支援病院の「済生会中和病院」(桜井市阿部)でも24年9月に「ダビンチXi」1台を導入した。