天理高校ラグビー部元監督の田中克己さん死去

花園で2度の全国制覇に導く
冬の花園で天理高校ラグビー部を2度の全国制覇(第63回、第69回)に導いた元監督の田中克己さんが7月24日に死去していたことが分った。72歳。葬儀は近親者で営んだ。11月1日、天理高校ラグビー部のホームページで発表した。
大阪府東大阪市出身。天理高3年時にスクラムハーフとして第51回全国選手権大会(1972年)で優勝。天理大時代には関西リーグ3連覇を果たした。大学卒業後はサラリーマン、中学講師を経て、天理高の監督に就任。高校日本代表監督などを務めた。
ボサボサ頭に無精ひげがトレードマークで、そのひょうひょうとした人柄が愛された。バックスをダブルラインにするなどアイデアマンとしても知られた。
高校2年時に花園の舞台で6度目の優勝を経験した松隈孝照天理高ラグビー部ゼネラルマネージャーは「普段はあまりしゃべらないのに、たまに話しかけられる言葉が重くてグサッと刺さった。話しかけられるのがうれしくて」と惜しんだ。
天理高ラグビー部は、遺族の意向により自宅への連絡や訪問、弔問は遠慮するよう呼びかけている。