「市民の知る権利を奪うもの」 奈良県香芝市議会議長の撮影不許可問題で広がる非難の声

奈良県香芝市議会で9月2日、川田裕議長と中谷一輝副議長に対する不信任決議提出で紛糾した議場の様子を写真撮影していた奈良新聞の記者が、川田議長から撮影を制止された。理由について川田議長は、自身の不信任動議が出された7月の議会報道を挙げて「偏向報道と思えることがあった」とした。本紙は「何ら偏向報道に当たるものではなく、(撮影不許可は)市民の知る権利を奪うもの」とする抗議書を提出、今月19日には日本新聞労働組合連合会(新聞労連、86組合)が抗議声明、25日には香芝・大和高田市政記者クラブ(7社加盟)も抗議文を出すなど非難の声が広がった。経緯を検証する。