奈良県下市町長選挙、松田氏が出馬表明 初の女性候補者
任期満了に伴う奈良県下市町長選挙(11月5日告示、同10日投開票)に向けて、町議会議員の松田哲子氏(62)が24日、無所属で立候補する意思を表明した。同選挙には、いずれも町議の吉井辰弥氏(61)と仲嶋久雄氏(67)が無所属での出馬を表明しており3人目。
松田氏は「現町政が推進してきた事業は継続するが、埋没しがちな若者や女性の声も聞き、事業展開を充実させる」とし、地域包括ケアシステムの体制整備(人材確保等)▷健康づくり(運動推進)▽学校教育の共創・図書館の魅力向上▷起業支援(空き家・空き地利活用)▷美しい景観の再生と活用―などを掲げた。
下市町長選挙に女性が立候補するのは初めてで、「女性の政治参加やジェンダーの多様性を生かす社会づくりのきっかけになれば」と話した。
松田氏は1961(昭和36)年下市町生まれ。83(同58)年、県立奈良病院付属看護を卒業し看護師。92年3月、県立保健婦学院を卒業し保健師。同年4月から2018年12月まで下市町役場。19年4月の町議会議員選挙で初当選し現在2期目。同町伃邑。