得点力強化し万全態勢へ バンビシャス奈良 プレシーズンゲーム

スリーポイントの試投数が増加
バンビシャス奈良は14、15の両日にプレシーズンゲームを行った。1戦目の徳島ガンバロウズ(B3)には81―57で勝利し、2戦目の原州DBプロミ(韓国KBL)には73―79で惜敗し、1勝1敗で終えた。
2戦ともスターティングにはポイントガード(PG)に大塚、シューティングガード(SG)に林、スモール、パワーフォワード(S、PF)に本多、ハインズ、センター(C)には新加入の外国籍ジマーマンが充てられた。この陣容はレギュラーシーズンでも変わらないだろう。
基本的な戦いぶりは、中心選手が残留したこともあり、良い意味で前シーズンと変わらない。これまでシーズン序盤は、選手間の意思疎通が完成途上でやきもきさせる場面も少なくなかったが、パスワークなどで不安を感じさせることもなかった。それには、PGの大塚の存在が大きい。チームにしっかりアジャストし、的確なアシストでゲームをコントロールした。昨シーズンの主力PGが抜けた穴をしっかり埋めた。懸念材料としては、今シーズンから合流したPGの小林が負傷で戦線離脱を余儀なくされ、大塚に大きな負担がかかることになる点だ。本人も「どれだけの時間コートに立つことになるのかはヘッドコーチ(HC)が決めることだが、時間内を戦い抜けるように頭を使ってやっていきたい」と、2戦を通して今シーズンこれまで以上にプレータイムが増えることを予感している。体力だけに頼らない34歳のベテランならではの技量が見せどころになる。
昨シーズンから進化した点は、3点シュートの試投数を増やしたことが挙げられる。速攻からの3点シュート、インサイドに持ち込んだボールを再度アウトにパスしシュートするなど多彩な攻撃を見せた。ハインズ、林が安定して決めるのに加え、本多、ジャクソン、ジマーマンらインサイドプレーヤーも要所で決めることができる。SGの石井も復調の兆しをうかがわせた。ディフェンスで得点力のあるチームを封じた昨シーズンから、得点力を強化させ、より万全な体勢を整えシーズンインに臨む。
反省点としては徳島との第4クオーター(Q)、立ち上がりから連続3点シュートを許した場面。小野HCは「オフェンスの終わり方が良くなかった。各選手が素早く切り替えてマークする選手に付き、オープンの状態を作らないようにしなければならない」と話した。原州戦でも後半で追い上げにあった。
プレシーズンゲームでは、各選手の力量なども再確認する意味で、試合途中でスターティングをセカンドユニットに総入れ替えする手法が試みられた。その結果、各選手の連続プレータイムが増え想定以上に疲労がたまったことも影響したのだろう。限られた人員で最大のパフォーマンスを発揮させる、小野HCの采配にも注目したい。(有賀)
セカンドユニットでコートに立った(左から)中谷、三森、古牧、石井=15日、ロートアリーナ奈良