奈良県内5蔵の飲み比べ人気 泉屋 今年で11年目「奈良の夏冷酒」発売
酒類卸の泉屋(奈良市、今西栄策社長)は、奈良県内五つの酒蔵の冷酒タイプの日本酒を飲み比べる「奈良の夏冷酒」を発売した。暑い夏に適したきりっとした口当たりを楽しむ限定シリーズ。県内外で年々人気が高まり、リピーターやファンの輪が広がっている。
同社が展開する奈良の酒のブランド力を高めるプロデュース事業の一環。夏の風物詩として今年で11年目になり、節目の年を越えて新たな需要の掘り起こしなどから、二つの蔵元が入れ替わった。
新加入は、河合酒造(橿原市)の「出世男」(純米酒)と、稲田酒造(天理市)の「稲天(いなてん)」(同)。このほか露葉風や吟のさとなどの県産酒米で醸造された、今西清兵衛商店=奈良市=「春鹿」(純米吟醸酒)▽奈良豊澤酒造=同=「豊祝」(同)▽北村酒造=吉野町=「猩々(しょうじょう)」(同)―がラインアップされた。
今回の統一ラベルは青色を基調に鹿の角のシルエットと鹿をあしらった涼感を呼ぶデザイン。今西社長(53)は「夏の冷酒らしいすっきり感を楽しんでもらえれば。初参加の蔵元の酒もぜひ味わってほしい」と話す。
限定計5千本。アルコール度数14~16度。500ミリリットル入り1188円(税込み)。県内の酒類販売小売店・量販店、道の駅などで販売中。問い合わせは泉屋、電話0742(26)1234。