ソフトテニス那知上・吉田ペア 5年生の部で全国制覇 互いの持ち味引き出し - 輝く奈良のアスリート
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高校生の年代では高田商業高校が全国区で名をはせるなど、奈良県勢選手の活躍が広く知られるソフトテニス競技。現在、小学生の年代でも多くの有力選手が台頭してきている。3月に千葉県で開かれた第23回全国小学生ソフトテニス大会の5年生の部を制した、TMクラブの那知上晟生(浮孔西小6年)・吉田純一郎(真美ケ丘東小6年)ペアもその一組。同大会では予選リーグを危なげなく全勝し、決勝トーナメントもその勢いのまま頂点まで勝ち上がった。(岩本淳)
那知上と吉田がペアを組んだのは今年1月。それ以前は、那知上は1学年上の北野陽真(ニューウインズ)とペアを組み、昨年8月の第40回全日本小学生選手権大会で準優勝、12月の第27回近畿小学生選抜インドア大会でも準優勝している。両大会とも決勝戦で敗れたのは同じ県勢の東郷翔太・岡部蓮ペア(王寺ジュニアクラブ)で、同ペアは現在、日本ソフトテニス連盟の全日本アンダーチーム男子アンダー14カテゴリに推薦され、活躍を続けている。
「父母や兄、祖父母もソフトテニスをしており、物心ついたころから楽しそうだなと思ってプレーを始めていた」という那知上。祖母は所属するTMクラブの新子智子監督で、「(那知上は)小さい頃から練習熱心で、さまざまなことをソフトテニスにつなげて取り組んでいる姿を見守ってきた」という。将来の夢はプロになること。日々の行動からその実現を意識して多くのことに積極的に向き合うところに、すでに「プロ意識」を感じさせる。
吉田は小学3年の頃からTMクラブに所属。それまではサッカーで、ゴールキーパーをしていた。ソフトテニスは、高田商業高校出身で新子監督の教え子だった父親の勧めもあって興味を持ったという。新子監督は「とても勉強もできる子で、将来は昆虫博士になりたいという。そうした夢をかなえるため、クラブでは人間形成に重きを置き、しんどい時には(努力を重ねる)テニスに置き換えてやり切れる強い子になってほしいと思い、指導している」と話す。
ペアとしてはまだ組んで数カ月ではあるが、堅実なプレーが持ち味の吉田と、先を読む力に加えてひらめきもあり、意外性のあるプレーで対戦相手の裏をかく那知上。互いの持ち味を引き出し、強みをより生かす組み合わせであるように感じられる。春の全国優勝はペアとしての第一歩。続く目標は「夏の全国大会優勝」と言葉をそろえ、すでに5月の県予選を制し出場権を勝ち取っている。
春の全国大会では、女子5年生の部でも、同じTMクラブの土橋咲愛・松本結星ペアと、ニューウインズの岡島明日奈・鈴木陽菜ペアがともに3位に入賞するなど、県勢が目覚しい活躍を見せた。切磋(せっさ)琢磨して、今後さらなる快進撃が期待される。
プロフィル
那知上 晟生(なちがみ じょうせい)
2013年1月30日生まれ
所属 TMクラブ
吉田 純一郎(よしだ じゅんいちろう)
2012年6月26日生まれ
所属 TMクラブ
▼主な戦績
・第23回全国小学生ソフトテニス大会男子ダブルス5年生の部 優勝
・第15回徳島カップ近県小学生ソフトテニス大会男子の部 準優勝
・第1回タマイカップ近畿小学生学年別ソフトテニス大会ダブルス男子5年の部 準優勝
・同団体の部 優勝
(那知上の昨年以前の別ペアでの主な戦績)
・第40回全日本小学生選手権大会 準優勝
・第27回近畿小学生選抜インドア大会 準優勝
・第27回近畿小学生選抜インドアソフトテニス大会団体の部 優勝
・第31回近畿小学生ソフトテニス選手権団体の部 優勝
・第26回近畿小学生選抜インドアソフトテニス大会男子ダブルスの部 準優勝
・同団体の部 準優勝 ほか
2024年6月5日付・奈良新聞に掲載