「こぼんさん」托鉢挑戦 高野山真言宗の僧侶親子たち、能登へ支援呼びかけ
高野山真言宗の寺院の3歳から7歳までの「こぼん(小坊)さん」12人が1日、奈良市の近鉄奈良駅前行基広場で、初めての托鉢修行を行った。父親ら10人の僧侶と一緒に般若心経を唱え、能登半島被災地の早期復興を願って支援を呼びかけた。
奈良密教青年会(杉藤良範局長)が、行基広場で3月から毎月1日に行っている「能登半島地震義援托鉢(たくはつ)」に「こぼんさん」も参加。般若心経を唱えるのが初めてという子どももおり、前を向いて一生懸命に唱えていた。大勢の観光客が足を止め、手を合わせたり募金したりした。
「能登半島地震義援托鉢」は、地震発生の1月に2回行い、集まった義援金55万5929円を高野山真言宗の本山を通じて被災地に寄付。その後、継続が重要として3月から毎月1日の午後1時~同4時に行っている。5月までに義援金約58万円が寄せられ、11月までの全額を改めて被災地に寄付する。
奈良市十輪院町の十輪院住職、橋本昌大さんの次男で小学校2年の大楽(たいら)さん(7)は「初めて参加しました。募金してくれてうれしかった」とはにかみながら話した。