奈良県広陵町長選、吉村元町議が出馬表明
任期満了(来年6月30日)に伴う奈良県広陵町長選挙で、元同町議会議員の吉村裕之氏(54)が7日、無所属で出馬する意向を発表した。同日、大和高田市内で記者会見し「『持続可能な街』をつくるため、子どもから高齢者まで全ての人が居心地のいい街を目指す」と語った。
吉村氏は町長選出馬のため4月の同町議選への出馬を見送ったといい、「(議員として)外から意見を伝えるだけでは限界を感じた。執行者として理想の街づくりを進めたい」と説明。施策は現町政を引き継ぎつつ「持続可能な街づくり」の観点から見直す方針で、子どもの成長と教育への重点投資▽要介護・障害者等への扶養者支援▽多様性の相互尊重と社会的弱者(困難者)への配慮と対策▽避難所設備・防災施設の更新と充実▽道路整備・上下水道の耐震化―などを公約に掲げた。
現町政の課題として「行政と住民とで将来の街の姿を共有できていなかった」と述べ、「多様な人が思いや考えを言い合える大小のプラットフォームが必要」と地域の公共施設や集会所への職員派遣などを提案。
吉村氏は2016年、広陵町議会議員選挙に初当選して2期務め、議長、副議長、町監査委員など歴任。