60人が迫力のゲーム 在校生108人も大声援 - 天理高校ラグビー部OB総会
天理高校ラグビー部OB総会が4月21日、天理市杣之内町の同校グラウンドであった。激しいタックルなどを禁止した「ゆるーい」プレーを前提に15分ハーフの試合が行われ、約60人のOBが赤組と青組に分かれて次々とピッチに立ち、旧交を温めた。
キックオフ直前には、在校生108人が「集中してやれよー」と、いつもとは逆の立場に立って指示を送るなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
試合は赤組が先制。原則オーバーフォーティー(40代以上)の試合だが、20代、30代が交じった赤組に「若手がやり過ぎ」との声が上がるほど本気度が増し、後半は「ガチ」に。
青組がタッチキックで自陣を回復すると、在校生から拍手喝采の大盛り上がり。終盤に青組が12―12の同点に追いつき、さらに試合終了までラスト1プレーのノータイムで王子拓也監督がゴールキックに挑戦。わずかに外れて引き分けに終わった。
2015年に卒業し、関西大からサニックスでスクラムハーフとして22年までプレーした木下皓太さん(27)は10年弱ぶりの母校訪問。「グラウンドが人工芝になった」と驚きながら、試合後「楽しかった。生徒たちが和気あいあいとしていてチームの雰囲気がいい」とうれしそうに話した。
2024年4月27日付・奈良新聞に掲載