奈良県、組織運営や新規施策を提案の若手表彰 順次検討、実行へ
若手や中堅職員からの提案を組織運営や新規施策に反映する取り組みで、奈良県は2月21日、提案が採択された職員13人を表彰した。県庁内で行われた表彰式で山下真知事は「県庁では今、風通しの良い職場づくりを目指しており、その一環で今回は所属長の承認を経ず直接提案してもらった。これを機に職員が、より積極的に政策に関わる職場環境を育てたい」と話した。
提案は係長級以下の若手職員を対象に、昨年9月19日から11月2日まで受け付け、106提案(組織運営92件、新規施策14件)が上司、所属を経由せず、直接総務部に提出。同案について課長補佐級の中堅職員10人で構成する組織運営審査委員会が討議、職員13人から寄せられた9提案を採択した。
組織運営に関する提案では、繁忙期と閑散期の業務量の差が激しい職場がある現状を指摘。部局長が、部内で余裕のある所属から臨時的に職員を派遣する仕組みづくりを求める意見などがあった。また新規施策では、所管事務に関する外部研修が必要とする提案などがあり、県は来年度にかけて順次対応を検討、提案に沿った施策を実行する。