「油量り」 行の無事を願い準備 - 東大寺お水取り2024
3月1日から本行が始まる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)を前に、堂内で使う灯明(とうみょう)の油を準備する「油量り」が18日、奈良市雑司町の二月堂で行われた。
寺に油を納めていた油屋の子孫らでつくる「二月堂百人講」の講員3人が作業。一斗缶から木製のおけに油を移し、物差しで分量を確かめて三つのつぼに注いだ。行にこもる練行衆のうち、監督役の「堂司」を務める佐保山曉祥さんと、初参籠の「新入」で雑務を担当する「処世界」の森川真雅さんが作業を見守った。
納められた油は数種の植物性油を混ぜ合わせたもので、大きな炎が立ち、すすが出にくいという。
同講の世話人を務める沢村章男さん(65)は「コロナで大変な時期もあったが、やっと普通の状態に戻った。15日間、無事に行を勤めていただけるように作業した」と話した。