田原本町長選あす1月21日投開票 2新人が激戦展開
任期満了に伴う奈良県田原本町長選挙はあす21日、投開票される。元町議の吉田容工氏(66)と、元副町長の高江啓史氏(34)のいずれも無所属新人2人が立候補。現在2期目の現職森章浩氏(48)から後継指名を受けた高江氏が有利に選挙戦を進め、吉田氏が激しく追う展開となっている。
高江氏は森町政の継承を訴える。雇用の確保や教育環境の充実などを掲げ、田原本小での統合校舎については速やかな建設を進めたいとしている。県議や町議らの応援で演説会を重ね、「幸せを感じられる、困った時にこそ『ここに住んで良かった』と思える町づくりをしたい」と支持を呼びかける。
一方、「子どもの教育環境を最優先にした町政を」と主張する吉田氏は、町が進める町立3小学校の統合基本計画における新校舎建設を争点に掲げる。計画(案)では田原本小の運動場に統合校舎を建てるため、約4年間、児童の遊びや学びの場が制限されると指摘。別の候補地での建設を求め、「最後のチャンスがこの町長選挙」と、街宣などで支持を訴える。
投票は21日午前7時から午後8時まで、町内13カ所の投票所で行われ、午後9時から同町阪手の町社会福祉協議会大ホールで即日開票される。
15日現在の選挙人名簿登録者数は2万6773人(男1万2700人、女1万4073人)。
「奈良新聞デジタル」で田原本町長選の開票速報を行う。