厄よけ願い5千食 信貴山千手院で「大根だき会」
奈良県平群町信貴山の信貴山千手院で3日、厄よけや健康、長寿を祈願する師走の伝統行事「大根だき会(え)」があり、多くの参拝者でにぎわった。
大根農家から大根の奉納を受けたのがきっかけで始まった行事。大鍋で煮た大根約5000食分が柴燈大護摩供の祈願者に振る舞われた。
千手院の柿本真定執事は「大根を食べることによって身体を温め、風邪をひかないよう過ごしてもらいたい。年内の厄を払って良い年を迎えてほしい」と思いを語った。
毎年参加しているという岐阜県瑞浪市の岩島俊文さん(77)と淑子さん(70)は「柔らかくしっかり味がしみておいしかった。来年は健康第一でケガのない年にしたい」と話した。
大根の振る舞いは10、17日も午後1時から行い、大根がなくなり次第終了する。