がんの早期発見へ検診啓発「奈良県民会議」総会 普及推進2団体を知事表彰
がんの早期発見・治療を目指して検診の普及、啓発に取り組む「がん検診を受けよう!」奈良県民会議の本年度総会と講演会が、県条例に基づく「県がんと向き合う日」の10日、収録映像などによるオンライン形式で開かれた。あいさつで山下真知事が健康長寿の県づくりへ、活動の強化を呼びかけたほか、一般県民向け講演会「もしもの時のがんに備える!」が行われた。
同会議は県内の市町村や企業、団体など132団体で構成。がん検診率の向上などに取り組んでいる。
山下知事は「がんによる死亡を減らすには定期的な検診が最も効果的。県内の受診率は全国平均を下回っているが、徐々に改善してきている」と話し、加入団体の活動に感謝するとともに、今後も積極的な取り組みを進めるよう求めた。
続いて、がん検診普及啓発の取り組みに対する知事表彰があり、住宅設備機器などの卸売業「ナカガワ」(大和高田市)と生駒市健康づくり推進員連絡協議会の2団体が受賞。県議会のがん対策推進議員連盟(池田慎久会長)のビデオメッセージも寄せられた。
講演会では、がんと働く応援団の吉田ゆり代表理事が「もしもの時のがんに備える!〜予防・早期発見・お金の点検の観点から」と題して検診の重要性などを説明。がん患者や家族のための情報提供ポータルサイト「がんネットなら」なども紹介した。
この日の総会の様子と講演会は23日から来年3月18日まで、動画投稿サイト「ユーチューブ」(https://www.youtube.com/channel/UC5wUNlwfFv0sNasmVa2gnGQ)で配信する。