音羽山観音寺後藤住職の花だより - クルミと昼寝編 2023年9月上旬
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ネコのクルミがニャーニャー鳴いて住職に何か訴えています。「チューちゃんあげようか。チューちゃん」チューちゃんとはネコ用のおやつ。正式名ではないけれど住職がそう話すだけでクルミは分かったみたいでニャーと返事をします。
クルミは人でいう92歳 昼間はずっと寝ている
クルミが好きなチューちゃんは「とりささみ黒毛和牛」味。「これしか食べないのよ。ぜいたくね」と話します。
観音寺にプライベートで来ていたNHKのスタッフに
ブラッシングしてもらってごきげんのクルミ
ひと口食べただけで、口の周りを前足で何度もなで回します。
「歯に挟まったのかなぁ?」
住職が以前に飼っていたネコは和猫。洋猫のクルミとようすが違うようです。
「前の子は歯が抜けても教えてくれなかったのに、クルミは歯槽膿漏で歯が抜けたら分かる行動するのよ」
口をなでるのもクルミだけらしいのです。
さて住職はお昼ご飯のあと眠たくなるのですが、住職が床に横になってしまうとイスの上で寝ていたクルミが降りてきて、住職の横で寝ようとするそうです。
「クルミも暑いと思うのにね。いつも私の横で寝るの。夜もそうなの」
観音寺にはクーラーがありません。部屋にある扇風機を全部動かして室内に風を送ります。
「今日はどこが一番涼しいかしら?無量庵かしら?」昼寝のことを考えているようです。
「換気扇を回すと、もっと涼しくなるかしら?でも中庭のスズムシが暑くなっちゃうかもね」
おくどさん(かまど)がある玄関ホールのことを住職は「中庭」と呼んでいます。スズムシが鳴かないと思っていたら脱皮が終わったところだとか。
クモが入らないように網で囲みをしているスズムシが入ったケース
「脱皮を重ねたから、鳴くくらい大きくなると思うわ」(※9月5日に鳴きはじめましたそうです)
今日は気温が高くて残暑が厳しいですが、スズムシの鳴き声が聞こえるころは、きっと涼しくなっていることでしょう。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門