経済

文化、暮らし支える京奈和道 観光振興に期待も - 奈良経済をつかむ(12)

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 京奈和自動車道は、京都府南部から奈良県西北部、和歌山県北部を結ぶ約120キロメートルの高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)だ。県内を通る大和御所道路や五條道路など八つの道路で構成され、大阪の都市圏を囲むようなルートとなっている。

 

 これらの地域には、「古都京都と奈良の文化財」や「紀伊山地の霊場」などがある。関西文化学術研究都市や研究開発拠点もあり、地域資源が豊富に存在する。京奈和自動車は大阪と地方を有機的に連携させるインフラとして、経済、文化、暮らしを支えている。

 

 奈良県内では、現在未開通の大和北道路と大和御所道路の一部の事業が進められている。大和北道路は奈良市から大和郡山市までの延長約12・4キロメートルの区間で、地下区間と高架区間で構成される。現在、大型クレーン車を使った橋脚工事が急ピッチに進められている。従事する地元の建設業者は、「工事進捗(しんちょく)が遅れている区間も一部あるが、大半の区間の工事は計画通り進んでいる」と話す。

 

 京奈和自動車道の整備により、県内では国道24号線の渋滞緩和や一般道路の交通量の減少が安全性の向上につながる。県外からのアクセスが向上し、観光振興につながるほか、企業立地の促進が図られるなど経済活動の活性化も期待できる。(帝国データバンク調査課 碓井健史)

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