歴史文化

海龍王寺、100年後も残る寺へ CFで継続寄付募集

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継続寄付の支援を呼びかける石川住職=20日、奈良市法華寺町の海龍王寺

 奈良市法華寺町の海龍王寺(石川重元住職)は、継続的な建物の修繕や境内の環境保全をこれまで以上に行うための資金集めとして、クラウドファンディング(CF)サイト「レディーフォー」で継続寄付の支援者募集を始めている。

 

 海龍王寺は平城宮跡の北東に建ち、奈良時代由来の国宝や重要文化財を有する寺。しかし、檀家を持たないため、境内や文化財の維持管理費の多くを、拝観者からの浄財に頼る状態だという。

 

 石川住職は2年前に急な体調不良に襲われたことから、「生きているうちに、住職として出来ることを始めていかなければ」と気付き、寺を守っていく資金を集める活動を考えたという。集まった寄付金は、主に文化財の日常保全や防災、修繕に充てられ、「本堂解体修理への積み立ても行えれば」としている。

 

 石川住職は「50年、100年先を見た新しい取り組み。ご支援いただいた方とお寺の環境が整っていく喜びを共有できたら」と呼びかける。

 

 同サイトの継続寄付は、限られた期間ではなく、毎月寄付が継続されるシステムで寺として活用するのは初めての試み。寄付額は千円から3万円までの5コースで返礼は毎月の祈念や護摩祈とうなど。

 

 詳細は「海龍王寺 レディーフォー」で検索するか、同寺、電話0742(33)5765へ。

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