「読み比べで児童が関心」 奈良県NIE推進協議会総会、実践校が報告
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新聞を活用した教育に取り組む奈良県NIE推進協議会(会長・前田康二奈良教育大学教授)の2023年度総会が3日、奈良市三条本町のはぐくみセンターで開かれた。本年度の事業計画を決めたほか、実践校の報告もあった。
同協議会は県教育委員会や教育関係団体、県内に拠点を置く新聞社などで組織している。
総会では、前田会長が「コロナ禍の中、各校が工夫して活動を進めていただいた。今後も情報交換しながら取り組んでもらえれば」とあいさつ。本年度事業として新聞社による実践校での出前授業や活動紹介の展示会の開催などを決めた。
22年度の実践校は小学校から高校までの6校で、五條市立五條西中は新聞を教材に読解力の向上に取り組んでいることを報告、「生徒の中で実生活と新聞記事が結び付き、考え方の幅が広がった。歩みを止めることなく、本年度も取り組んでいきたい」と意欲を見せた。
十津川村立十津川第二小は「読み比べを通して全国紙と地方紙の違いやトップ記事の違いにも目を向けられた。休み時間に新聞を手に取る児童も増えてきた」と成果を報告した。
本年度の実践校は、十津川村立十津川第二小▷奈良市立朱雀小▷五條市立五條小▷同五條南小▷同五條西中▷県立香芝高―の6校。