感情込め大きな声で 大人の朗読講習会 奈良県三宅町で40人が体験
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絵本「スーホの白い馬」を教材とした大人の朗読講習会が7日、奈良県三宅町伴堂の町交流まちづくりセンター「MiiMo(ミーモ)」で開かれ、町内外から参加した約40人が大きな声で本の朗読を体験した。
ストレス解消や脳の活性化などにもつながるとして、同センターの図書施設を拠点に活動するボランティア団体「MiiMo図書運営委員会」が主催。桜井市の読み聞かせボランティア団体「子ども読未知(よみち)」の福島千佳代表が講師を務めた。
参加者は口の周囲や舌の筋肉を使ったり、腹式呼吸で高低音の声を出したりする発声法を実践。ヘルマンハープの美しい音色を伴奏にした朗読では、モンゴルを舞台した物語の一文ごとを一人ずつ交替で、または全員で読み上げるなどした。
福島代表は「(物語の)場面を想像しながら俳優のように感情を込めて」とアドバイス。悪役のセリフを意地の悪い言い回しで発声した人に拍手が送られるなど、参加者は和やかな雰囲気の中、朗読を楽しんだ。
妻と参加した橿原市の会社員、松本正和さん(55)は「仕事の対人場面で声が通らない、伝わりづらいと感じていたが、技術的な発声やトレーニング法を教わり役に立った」と話した。