英国人園芸家スミザーさん、庭づくりなど語る - 恋する飛鳥2023春
日本で活動する英国人園芸家、ポール・スミザーさんが1日、奈良県明日香村の国営飛鳥歴史公園で講演し、自然の営みに逆らわない庭づくりの奥深さを語った。
国営飛鳥歴史公園が9日まで開催中のイベント「恋する飛鳥2023春」(奈良新聞社共催)の特別イベント。英国王立園芸協会で園芸学を学んだスミザーさんは日本の植物の魅力を紹介。「当たり前に生えている野草がどんどん少なくなっている」と危機感があり、野草や古木の遺伝子を種子から育てて増やす具体的な方法をアドバイスした。
根っこと菌類の共存共栄のメカニズムなどを分かりやすく示し「植物にとって本当に必要なことだけシンプルにするのが一番」と話した。種子を鉢に植え込むワークショップもあった。
スミザーさんの絵本「ジェムくん故郷にカエル」の原画展は9日まで、同村阿部山の国営飛鳥歴史公園キトラ古墳壁画体験館四神の館ホワイエで行われている。無料。