宇陀市の一般会計予算案199億8000万円
奈良県宇陀市は、きょう6日開会の市議会3月定例会に提出する2023年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は199億8000万円で、前年度当初比7億8000万円(4・1%)増となった。総合計画に沿って進めてきた各種施策を「オール宇陀」で着実に実行するための積極型予算とした。
主な新規事業は、高齢化が進む榛原天満台団地での移動支援事業として、車の自動運転の実証運行に5145万円▽欧州のエストニアに中学生などを連れていき、IT(情報技術)など先端教育で交流、次世代人材の育成を目指す公民連携事業に1620万円▽生産から消費まで一貫したオーガニックビレッジ(有機農業産地)づくりの推進に1000万円▽VR(仮想現実)やeスポーツなど、子ども向けの最先端デジタル教育体験事業に660万円▽地域のPRやファン獲得に向け、9月に実施予定の「うだソムリエ検定」(ふるさと宇陀検定)事業に30万円―などを計上。
主な継続事業は、室生地域で来年度中の完成を目指すジビエ利活用施設の造成工事などに3億4223万円、24年度のオープンを予定する市立学校給食センターの建て替え事業に4億9371万円などを盛り込んだ。
歳入は、市税が25億1262万円(前年度比0・1%増)。繰入金は前年度比37・5%増の14億5571万円と膨らんだ。エネルギーなどの価格高騰に対応した財政調整基金2億8000万円増などが要因。
歳出は、経常的経費が153億8821万円(前年度比2・8%増)。普通建設事業費24億5447万円(同9・5%増)や災害復旧事業費2億636万円(同18・9%増)などの投資的経費は前年度比15・8%増の26億6083万円となっている。