奈良県の生駒市長選は現時点で正式な出馬表明はないが、3選が視野に入る現職小紫雅史氏(48)と、過去2度の市長選で同氏と直接対決してきたNPО理事で新人の中谷由里子氏(55)が出馬に前向きとみられている。両氏とも既に自民党に推薦を申請。ただ中谷氏は奈良新聞の取材に「政治活動は続けているが、自民に推薦を申請しているとか、出馬するのかといったことについて、まだ私からお話しすることはない」としている。

　小紫氏は態度表明のタイミングとみられていた昨年12月の市議会でも進退は明らかにせず、「最終判断はまだ」と結論を新年に持ち越した。ただ、学研高山地区第2工区の開発事業が端緒に就いたばかりで、参加を決めた県域水道一体化も2025年度に始まることから、続投との見方が濃厚だ。

　これまで小紫氏とはやや距離を置いていた自民党だが、関係改善も見られ、動向が注目される。共産党など革新陣営に候補擁立の動きは見られず、日本維新の会も「現時点で白紙」としている。