社会

連合中央初の女性会長・芳野氏が講演「多様性社会実現へ」 奈良県立大で連合奈良寄付講座

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県立大学の寄付講座で講義する連合の芳野会長=4日、奈良市船橋町の県立大学

 連合奈良(西田一美会長)の寄付講座が4日、奈良市船橋町の県立大学(浅田尚紀学長)で開かれ、連合中央から昨年、初の女性会長に就任した芳野友子会長が講師として登壇。「働くことと労働組合~ジェンダー平等・多様性の推進をすべての運動の中心に」と題し、自らの体験も交えて講演を行った。会場には学生約90人が出席、熱心に耳を傾けた。

 

 芳野会長は「労働運動でも、意思決定の場に女性が加わることが難しい時代があった」と振り返り、ジェンダー平等に向け、自ら初の女性会長として新たな道を切り開く姿勢を説明。

 

 また、連合について、「働くことに最も重要な価値を置き、誰もが公正な労働条件のもと多様性を認め支え合う社会の実現を目指す」と紹介。政府や政党に要請活動を行うなど、連合の取り組みを通じ、聴講する学生に「政治や選挙は若い人たちにとっても、生活や将来に大きく影響する。しっかり関心を持ってほしい」と呼びかけた。

 

 参加した同大地域創造学部地域創造学科1年の小川日和理さん(18)は「講師についてネットで調べたら、連合初の女性会長と知り関心を持った」と聴講の動機を話し、同1年の貞森涼花さん(19)は「女性の管理職比率などに関する法律があると聞き、社会にはそれほど男女格差があるのだと知った」と話し、ジェンダー平等などについて関心を高めていた。

 

 連合奈良と県立大学は2019年に続いて今年2月に2度目の協定を締結、引き続き今後3年間の予定で寄付講座を開く。

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