【動画あり】反田さん「奈良県を音楽の都に」 高円芸術高でピアノ指導

ショパンの演奏も
昨年10月のショパン国際ピアノコンクールで2位に入賞したピアニスト、反田恭平さん(27)が6日、奈良市白毫寺町の奈良県立高円芸術高校を訪れ、ピアノ専攻の生徒らに直接指導するなど交流を深めた。反田さんは「若い世代に教えると刺激になる。県を音楽の都にしたい」と語り、同校との親交を続けるとともに、海外からも生徒が集まる音楽学校を県内に作る意欲も示した。
反田さんは同校に到着すると早速、ピアノ専攻3年生2人の演奏を聴き、直接指導。楽曲の情景を思い浮かべながら演奏することの大切さや、鍵盤をたたく際の強弱の付け方を「間」で奏でることなど、自ら演奏しながらアドバイスを送った。また、反田さんは同校所有のスタインウェイピアノで演奏。ショパンの「ラルゴ」「英雄ポロネーズ」の2曲を披露した。
今回の訪問は同校卒業生の音楽大生、佐久間芽生さん(19)らが今年1月ごろ、ショパンコンクールでの活躍に感銘を受けたことなどを記したメッセージを、反田さんの交流サイト(SNS)に送ったことをきっかけで実現。佐久間さんは「まさか訪問が実現するとは思わなかった。とても感謝している。幸せな時間で、反田さんの演奏に涙が出た」と語った。