部活動を展望、考察 18日に奈良でスポーツフォーラム
これからの地域スポーツを展望する「スポーツフォーラムなら2022」が18日、奈良市三条本町の市保健所・教育総合センター(はぐくみセンター)で開かれる。会場とオンライン双方で開催。現在参加者を募集している。
主宰の浦久保和哉さん(48)は奈良市出身。三菱総合研究所や笹川スポーツ財団などを経て2010年からフリーランス。1997年金沢大学教育学部スポーツ科学課程修了後、母校の郡山高校非常勤教員を務め、奈良マラソンにも関わった。スポーツ振興やその事業化をテーマに調査研究やコンサルティング。政策提言をはじめ、スポーツ事業やイベントの企画・運営を手掛ける。
フォーラムは「スポーツを“マジで”考える会」としてスポーツ界への理解やスポーツビジネスの啓発などを目的に、2019年6月以来、熟議の場として開催。8回目の今回、初めて奈良で開く。NPO法人「ならスポーツクラブ」と、人と人の交流を進めるTERACO舎(テラコヤ、東京都)が協力。元スポーツ庁政策課学校体育室室長で現文部科学省高等教育局専門教育課長の塩川達大さんが「教育と地域スポーツの展望」と題し講演するほか、浦久保さんの進行で地元・奈良の現職教論らがディスカッションを行う。
浦久保さんは開催にあたり「スポーツはそもそも余暇活動で、豊かさやゆとりを得る営み。なので、その充実のためには『働く』や『学ぶ』など日常生活の確立とそのバランスが大切。だからこそスポーツ界とコロナ禍、環境問題、戦禍や人権問題など社会が抱えるさまざまな問題は表裏一体にある」と話す。
さらに「本来、人それぞれの自律した活動であるべきスポーツを地域スポーツとして、どのように捉え、考えるべきか。また、これまでスポーツの基盤整備に大きな力を担ってきた(中高などでの)運動部活動の地域化をどのように展望するかを考えたい」とする。フォーラムでは、地域スポーツの推進▷運動部活動の改革▷働くことと余暇の充実▷仕事のあり方▷子どものスポーツ環境▷教育の未来▷地域の活性化―などさまざまな観点から考える。
塩川さんのほか、浦久保さんが「スポーツの現状と課題」と題し講演。北良夫・ならスポーツクラブ理事長▷吉村誠・東大寺学園中高校教諭▷林貞之・京東剣友会会長▷川崎香織・県総合型地域スポーツクラブ協議会副会長がディスカッションに参加する。
午後1時30分から同3時30分。午後1時開場。参加費は会場一般2200円(70人申し込み先着)、オンライン視聴1500円など。問い合わせ、申し込みは、スポーツフォーラムなら2022事務局メール[email protected]。申し込みサイトhttps://8th-think-about-sport-majide.peatix.com/