点字ブロック、24日に新調 大和郡山市が視覚障害者の踏切事故で
奈良県大和郡山市西岡町の近鉄橿原線郡山第2踏切で視覚障害者の女性が電車と接触し死亡した事故で、同市は20日、一部がはがれていた事故現場の踏切の点字ブロックを、24日に取り替えると発表した。
同市によると、現場の踏切は幅員約3・9メートルの市道にあり、2006年ごろに地元の要望を受け、踏切の四隅に各4枚の点字ブロックを設置していたという。市は年に1回、障害者団体にヒアリングしたり、同2回はパトロールしていたが、ブロックの修理の要望はあがってなかったという。
事故を受けて、市は四隅に各6枚の点字ブロックとその外側に同3枚の線状ブロックを新たに設置する計画で、雨天などでなければ24日に施工するとしている。
市は今月2日に障害者団体や県、県警などと安全策を協議し、現地調査なども実施している。
上田清市長は「踏切内のエスコートブロック設置や、バーの手触りを内側と外側で変えてほしいなど要望があった」とした上で、「踏切内は鉄道事業者の理解が必要。今後も話し合いを続けたい」とし、市内にある交通量の多い踏切から点字ブロックの設置を進めたい意向を示した。
同市内には近鉄とJR合わせて49カ所の踏切がある。