2回戦で昨秋2位の高田商を破った畝傍が、大和広陵を4―2で下した。互いに投手が好投する中、畝傍は着実に好機をものにし得点を重ねた。2点差で迎えた最終回、エース永船義知が一死満塁の場面でも動じることなくダブルプレーでしのいで、勝利をつかんだ。

　同校の駒井彰監督は永船を「粘りのピッチャー」、チームについて「投手を中心に守りからゲームを作っていく」と評する。最終回だけでなく、ランナーを背負っても常に安定した投球を見せた永船は、自身の投球について「焦ることもあるが、ピンチの場面で点を取られても、それが野球。そう考えて気持ちをコントロールしている。自分が調子の悪い時でも仲間が助けてくれる」という。